

母なる地球からの贈り物は私たち人間を神様がこの世に送り出してくださった。
私が生まれた昭和20年代は、生まれた時からコンビニもなく、野原の草や田んぼの虫たち、小川での水遊び・・・山での木登り、自然の恵みを食べて、生きる力をつけてきた。
半世紀の間に衣・食・住の文化が変化し、子供の遊びは、画面と共に・・・デジタル化。
昔は、棒切れを振り回したり、鼻水垂らしたり、お腹がすけば、食べられる野草や木の実がごちそうだった。
味噌の蓋をとれば天然の香りがしたり、お腹を空かせて帰ってくると、野菜の煮物の良い香りがしたり、お正月のお餅は家族総出で・・が当たり前の風景だった。
ところが、現代は、食事という名の餌事を食べている。それも個食・孤食・・・栄養価もなく、親の手作り感さえ希薄となっている。
テレビや広告は、弱い消費者を騙し討ち。サプリメントなどの販売で利益を上げたり、農薬まみれで添加物ドボドボだったり・・・粗悪商品が陳列棚に並ぶ。
広告を見た消費者は、少しでも安くて量の多いものを競争の様に買っている。
非常食という商品が日常食になっている現実。そこには、親の愛情も手作りの良さも何もない。
地球の内蔵も人間によって、石油を抜き取り、地球温暖化が進み、国ごと埋没する国もでてきた。
命の元となる私たちの食べ物は、自然の恵みである生命の種によって営まれていく。
平成17年に、食の基本方針が打ち出されて既に十年以上が経過していても、医療費の上昇と病人の上昇が浮き彫りとなっている日本は、異様である。
平成30年4月1日より、種子法が廃止されて狂った歯車はもっと狂い始める。
私たち国民の「最善の利益」を無視しているとしか言いようがない。
この大事な【食の基本】を今一度見直してほしいと思う。
大切な家族や大切な体を・・・そして、何代も受け継がれていく子孫のためにも、本来のまっとうな食事を皆さんと共に作り上げていくことが、私たちの社会的使命である。その食の根源となるのは、種である。種が命のエネルギーであらねばならない。その本物の種を生かした、食事を世界中の皆さんに食べて頂きたい。
そして、そのことに繋がる小さな一歩、るみ子キッチンも参画したい。